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Un journale de 1ercru 長崎県のフレンチ

alamafacon.exblog.jp
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2012年 11月 10日

感謝

 お節する事に決めました。現在6個注文が入っております。
今年は今迄より大きくなって桐箱の2段となります。

色んな事が移り変わり、お重も廃番になり・・・で今年はやめようと思っておりましたが。

ここ数日で沢山のお節のお問い合わせを頂きました。そのお客様の9割は当店のお節初めての方々。


背中を押されるような思いでお重の検討に入り、ある程度やる方向に定まってきた時に毎日お節の問い合わせが入っております。

これはやらなければ。やらせていただける環境があるのだから。自分で作ったんだから責任を持ってお受けさせて頂きます。
勿論モチベーションも毎日あがってます。

あまりに問い合わせが多いので10個と予定しましたが15個にするかもしれません。来週中にはお重の発注の関係もありますので確実な個数を決めます。

御検討中のお客様はどうぞお早めに。


私は現在に至るまで・・・阪神淡路大震災や家庭の事情で調理師学校には行っておりません。
こんなんだから有名なシェフの元や、有名なお店、フランスでの長期にわたっての修行はできていません。はっきり言って自己流以外の何者でもありません。

よく、食後お客様に「どこで修行されたんですか?」と聞かれます。でもどこでも修行していません。自分で作り上げた何者でもないとも思っています。

本当はものすごく勉強に行きたかったです。料理は勿論ですがフランスのエスプリ、風土、建物が好きでたまりません。
だから自分で働きだして借金してでもちょっとずつですが勉強に行っています。
毎回行く度に必要な単語を覚え、次回に活かすの繰り返しで独学で最低限必要なフランス語を学びそれで毎回アポイントをとっては突撃状態です。
何の経験も自信もなく現地で車で走りまわります。地理もルールも感覚jだけで・・・。

運が良ければ食事の後に小一時間厨房で教えてくれる。それだけです。その一瞬に賭けて熱意を持って文法も男性名詞、女性名詞関係なく質問します。
このセルクル(料理の盛り付けや仕込みの時に使う型)はどこで作ってもらったのか?この調味料は何処で買えるか?この料理に対して本人の思い。初めて見る美しいお皿等々。

教えてもらえなくても必死で(飲みながら笑)今、食べている料理やカトラリー、サービスの仕方を学びます。
自分のスキルアップのために。当店に来てくれるお客様に食べさしたい!!って思いの為に。

そんな馬鹿な事を繰り返しているといつの間にか「又来たん?」って感じで仲良くなり教えてもらえるようになりました。
そんな勉強と題して借金して使った額は旅費、食事、宿泊代だけで軽く1000万円は超えてると思います。
勿論将来の夢の為に良いホテルやオーベルジュに泊ったりと贅沢したからこその金額ですが。

はっきり言って語学学校や調理師学校に行ってれば良かった・・・って金額です。
でも行ったからって自分が良い方向に成長出来てたかは分かりません。

そこに毎回お皿を購入したりしてるととんでもない金額になっていました。

そんなこんなの勉強の旅行でレシピや調理法、盛り付け例、新しいお皿のアイデアをぎっしりと頭に詰め込んで帰って来ては教えてもらった事を自分の形に置き換えたり、御来店下さるお客様のニーズに近付けて今のお店の料理の形が形成されています。

たったそれだけです。私の料理の歴史は。

言う人から言えば何の基本も無く、小手先でチョコチョコやってる巷に溢れたナンチャッテなお店かも知れません。
そう言われても当然だなと思います。しかし、お店に来て下さる方々には最高に良い時間だったと
思って頂きたい気持ちは何処の誰よりも持っているつもりです。


そんな私の作った空間に皆様が集って下さる事に本当に感謝しております。

by 1ercru | 2012-11-10 14:55


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